『ハッピーエンドが書けるまで ~Stuck in Love~』

『ハッピーエンドが書けるまで ~Stuck in Love~』

Introduction|イントロダクション

Introduction|イントロダクション

全米オープニング興行成績NO.1の大ヒットを記録し、世界中を涙で包んだラブストーリー『きっと、星のせいじゃない。』を監督したジョシュ・ブーン。アカデミー賞(R)2部門受賞の感動作『クレイジー・ハート』の製作を手がけたジュディ・カイロが、コミカルでありながら生の感情にあふれる快作を生み出した。本作は生きていれば誰しも直面する、恋人、友人、そして家族というかけがえのない人たちへの愛を解く人生讃歌である。米国ノースカロライナ州のライツビルビーチの美しい街と、ウィルミントンの歴史あるダウンタウンを舞台に展開するボーゲンズ家の人々の物語に、私たちも愛と幸せの本質を実感することになるだろう。

3年前に離婚したベテラン作家ビル・ボーゲンズは、他の男に走って自分を捨てた元妻のエリカへの付きまといがやめられない。近所に住むトリシアが女性との付き合いを復活させようと世話を焼いても目もくれないのだ。独立心旺盛な彼の娘サマンサは初めての小説を出版するかたわら、同じ大学に通う青年との恋愛に踏み出せずにいる。両親の離婚から傷つくのを恐れ臆病になっていたのだ。ティーンエイジャーの息子ラスティは作家としての自分をどう確立すべきかを悩みながら、クラスメイトの女の子への初恋を打ち明けられずにいた。
この物語には家族それぞれが抱える思いが、丁寧に織り込まれている。登場人物の中で誰に感情移入するかで、この作品の表情が少し違って見えるかもしれない。けれども世代の違う彼らに共通しているのは、いつでも懸命に不器用に、幸せを探しているということ。笑いと涙の先に描かれる、新しい一歩を踏み出そうとする姿が、観る人に勇気と希望をプレゼントしてくれる。

大学生サマンサを演じるのは、『白雪姫と鏡の女王』で白雪姫役に大抜擢され、その後も『あと1センチの恋』など話題作への出演が続くリリー・コリンズ。サマンサに想いを寄せる同級生ルイス役には、『ウォールフラワー』で主演を務め、『ノア 約束の舟』『フューリー』など大作に相次いで出演し注目を集めるローガン・ラーマン。サマンサの父親ビル役には、アカデミー賞(R)ノミネート経験を誇るグレッグ・キニア。ビルの元妻エリカ役には、『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞(R)ほか数々の賞を受賞したジェニファー・コネリー。恋愛に奥手なサマンサの弟ラスティ役には、『きっと、星のせいじゃない。』で主人公の友人アイザック役を演じたナット・ウルフ。その他、『アナと雪の女王』でアナ役の声優を務めたクリステン・ベル、日本公開作初出演となるパトリック・シュワルツェネッガーなどが顔を揃え、フレッシュな若手俳優とベテラン俳優たちのアンサンブルによって深みのある人間ドラマを奏でている。 また、極上の音楽にも注目。美しく繊細なメロディと詞と歌声でボブ・ディランやニール・ヤングら、偉大なソング・ライターの後継者として注目を集めているコナー・オバーストが楽曲を提供している他、エリオット・スミス、ボン・イヴェール、ザ・ナショナル、アレックス・ウルフなど大御所が参加。劇中曲が映画により一層の深みを与え心地よい世界へと連れて行ってくれます。

Story|ストーリー

Story|ストーリー

ビル・ボーゲンズ(グレッグ・キニア)と息子のラスティ(ナット・ウルフ)は感謝祭の準備をしていた。テーブルには3年前に離婚したビルの元妻エリカ(ジェニファー・コネリー)の席も用意されていたが、彼女は現れない。そこへ大学生になり家を出た娘サマンサ(リリー・コリンズ)が帰省する。食事の席で、サマンサは自分の本が出版されることを報告し、家族で祝杯をあげる。しかし母親を毛嫌いしているサマンサは用意された空席を見て弟に不平を漏らす。エリカはサマンサと1年以上も会話がなく、初出版の件もまったく知らされていなかった。

ラスティは学校でケイト(リアナ・リベラト)という少女に思いを寄せていた。英語の授業で詩をクラスの前で朗読すると、授業後ケイトから声をかけられ、すてきな詩だったと褒められる。家に帰ると、ラスティは父が自分の日記を読んでいるところに出くわし、読まないという約束をなぜ破ったのかと問い詰める。ビルはちゃんと書いているか確認していたところ、目を引く文章があったために思わず読んでしまったと説明し、謝罪する。さらにビルは、お前には経験が足りない、もっと外に出て遊べとラスティに助言する。助言を受け、ラスティは友人のジェイソン(スペンサー・ブレスリン)と一緒にパーティーに参加する。そこでケイトがコカインを吸っているところを目撃してしまう…。

サマンサは大学で同じ授業を受けているルイスにバーで声をかけられる。しかし彼女の目当ては彼ではなく、ライブでボーカルを務めていた色男だった。ルイスからはあの男は遊び人だからやめておけと言われるが、いい人など求めていないと言い、サマンサはルイスの誘いを無視する。しかし後日、サマンサをしつこく誘うルイスに根負けして、喫茶店で話をすることに。好きな本は何かと聞かれ、ルイスが答えると、偶然にもサマンサと同じ作品だった。しかし両親の浮気と離婚を目の当たりにし、恋愛や結婚にマイナスなイメージしかないサマンサは、恋に落ちることを拒絶し、ルイスから逃げようとする…。

ビルは元妻のエリカからいい加減自分のことは忘れて、先に進んでほしいと懇願される。そしてセックスフレンドであるご近所のトリシア(クリステン・ベル)からもそろそろ他の人との再婚を考えてはどうかと提案される。トリシアのすすめでネットで交際相手を募集することになり、服装のアドバイスも受け、無事数十年ぶりのデートをこなしたビル。いよいよ元妻のことを吹っ切れそうな感触を得て、それまで何度ものぞきに行っていたエリカの家を訪れ、窓辺に結婚指輪を置いて帰ろうとする。しかしそこで、エリカが自分の小説を読んでいる姿を目にしてしまい、再び決心がにぶってしまう。

愛を失った父親、愛を信じない娘、愛に臆病な息子。それぞれの思いを抱えた3人は、未来へと踏み出していけるのだろうか…。

Cast & Staff|キャスト&スタッフ

Cast & Staff|キャスト&スタッフ

  • サマンサ/Lily Collins  リリー・コリンズサマンサ/Lily Collins  リリー・コリンズ 1989年3月18日イングランド生まれ。父はロックバンド「ジェネシス」のボーカル、フィル・コリンズ。記者、司会、コメンテイター、モデルとして幅広く活躍し、ファッションアイコンとしても若い層から高い支持を得る。『しあわせの隠れ場所』(09)のサンドラ・ブロックの娘役で映画デビューを果たし、12年には『白雪姫と鏡の女王』の白雪姫役で初主演を務め大ブレイクをはたす。また、同年の米ピープル誌が選ぶ「世界で最も美しい女性」ランキング4位に選ばれた。その後も、『シャドウハンター』(13)、『あと1センチの恋』(14)と立て続けに出演し、注目が高まっている。
  • ルイス/Logan Lerman  ローガン・ラーマンルイス/Logan Lerman  ローガン・ラーマン 1992年1月19日アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。メル・ギブソンの息子役を演じた『パトリオット』(00)で映画デビュー。以来、『バタフライ・エフェクト』(04)、『ナンバー23』(07)、『3時10分、決断のとき』(07)などで名子役として活躍する。その後、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(10)、『ウォールフラワー』(12)、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』(13)で主役をつとめる他、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)、『ノア 約束の舟』(14)、『フューリー』(14)などのブロックバスター作品に相次いで出演し、若手演技派の筆頭として大きな注目を集めている。
  • ビル/Greg Kinnear  グレッグ・キニアビル/Greg Kinnear  グレッグ・キニア 1963年6月17日アメリカ合衆国インディアナ州生まれ。MTVの地方レポーターやドラマの端役を経て、91年にコメディ仕立てのミニ・トーク番組「トーク・スープ」で人気者に。94年に本格的なトーク番組の司会に抜擢されると同時に映画出演も増え、『サブリナ』(95)や『ユー・ガット・メール』(98)、『ふたりにクギづけ』(03)では軽妙な役を演じ、アカデミー賞(R)助演男優賞候補となった『恋愛小説家』(97)やアカデミー賞(R)作品賞にノミネートした『リトル・ミス・サンシャイン』(06)の父親役など複雑なキャラクターまで幅広くこなす技巧派。
  • エリカ/Jennifer Connelly  ジェニファー・コネリーエリカ/Jennifer Connelly  ジェニファー・コネリー 1970年12月12日アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。大学はイェール大を卒業。英、仏、独、伊語を熟す才女。友人の勧めでモデルとして芸能界デビューし、やがてCMにも出演。84年に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』にて映画デビュー。85年、『フェノミナ』でヒロインを演じ、その美しさでファンを魅了した。近年は演技力も兼ね備えた女優として活躍。『レクイエム・フォー・ドリーム』(00)での過激なシーンが話題を呼び、『ビューティフル・マインド』(01)でアカデミー賞(R)を受賞。その他、『ブラッド・ダイヤモンド』(06)、『地球が静止する日』(08)、『ノア 約束の舟』(14)などの話題作に相次いで出演し、変幻自在の演技力で巨匠たちにも愛されている。
  • ラスティ/Nat Wolff  ナット・ウルフラスティ/Nat Wolff  ナット・ウルフ 1994年12月17日アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。05年に大ヒットしたミュージカルコメディ『The Naked Brothers Band:The Movie』に出演すると共に、ミュージシャンとして作詞・作曲も手掛けて一躍注目される。スピンオフのTVシリーズ「The Naked Brothers Band」(07~09)の音楽も作曲し、数々の賞を受賞する。その他、『ニューイヤーズ・イブ』(11)、ジェームズ・フランコ原作・共演の『Palo Alto』(13)、セレーナ・ゴメス共演の『Behaving Badly』(14)、『きっと、星のせいじゃない。』(14)などに出演する。最新作は、アン・ハサウェイ、ロバート・デニーロ共演の『The Intern』(15)。
  • ケイト/Liana Liberato  リアナ・リベラトケイト/Liana Liberato  リアナ・リベラト 1995年8月20日アメリカ合衆国テキサス州生まれ。05年にテレビドラマ「コールドケース 迷宮事件簿」で役者デビュー。テレビドラマでは「ドクター・ハウス」、「サン・オブ・アナーキー」、「CSI:マイアミ」等にそれぞれゲスト出演した。10年に公開された俳優デヴィッド・シュワイマーが監督を務めたドラマ映画『チャット ~罠に堕ちた美少女~』でクライヴ・オーウェン、キャサリン・キーナーと共演し、同映画の役によって第46回シカゴ国際映画祭で主演女優賞を受賞。近年は、『ブレイクアウト』(11)、『陰謀のスプレマシー』(12)、『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(14)などに出演。
  • 監督・脚本/Josh Boone  ジョシュ・ブーン監督・脚本/Josh Boone  ジョシュ・ブーン 1979年4月5日アメリカ合衆国ヴァージニア州生まれ。子供時代から友人とホーム・ビデオを作る。高校在学中、ノース・キャロライナ芸術学部の夏季映画プログラムに参加する。02年にはロサンゼルスに移り、多くの映画でプロダクション・アシスタントを務め、レコード店で働きながら、監督を目指して脚本を執筆する。本作で長編映画監督デビューを飾り、2作目の『きっと、星のせいじゃない。』(14)が大ヒットを記録。同作はトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』など並み居る超大作を押しのけ、週末興行収入ランキング初登場1位となり、全世界で3億ドル以上の興行収入を記録。次回作はスティーヴン・キングの小説「ザ・スタンド」の映画化で、脚本と監督を務める。
  • プロデューサー/Judy Cairo  ジュディ・カイロプロデューサー/Judy Cairo  ジュディ・カイロ アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれ。09年にジェフ・ブリッジスが、落ちぶれたカントリー・シンガーを熱演し絶賛された音楽人生ドラマ『クレイジー・ハート』を製作。同作は複数部門でアカデミー賞(R)にノミネート、2部門で受賞した他、ゴールデン・グローブ賞、LA批評家協会賞など数々の映画賞を受賞した。代表作に、『ヒステリア』(11)、『陰謀のスプレマシー』(12)、『ハイネケン誘拐の代償』(15)がある。

Production Notes|プロダクションノート

Production Notes|プロダクションノート

自分の胸がどきどき音を立てて鳴るのが聞こえた。
僕はひとりひとりの心臓の鼓動を聞き取ることができた。
そこに腰を下ろしている全員の
身体の発する物音を聞き取ることができた。
部屋の中がすっかり暗くなったが、
それでも誰一人動こうとはしなかった。
― レイモンド・カーヴァー(「愛について語るときに我々の語ること」)

Production Notes|プロダクションノート

バラバラになる寸前の家族がどのように復活するか、という考えにジョシュは引きつけられた。その一因が、かつて自身の両親が泥沼の離婚を経験したことだという。「これは自伝的な脚本で、大部分が僕の両親の離婚をベースにしている。ある意味、この脚本が僕の希望の引き出しなのだ。僕の信念や僕にとって大切なことは全部、この脚本に込めた」とジョシュは言っている。読みかけのスティーヴン・キングの小説を小脇に抱えて育ったラスティ・ボーゲンズのように読書欲旺盛なジョシュは、脚本を書きながらボーゲンズ家の人々の文学趣味を描写するのを楽しんだ。「素晴らしい登場人物について、僕は全部本から学んだ。自分の愛読書を何冊か、映画に登場させたかった」とジョシュは振り返る。脚本の最終稿は、作家の物語にふさわしく、鋭い言葉への情熱に満ちたものになった。同時にとてもコミカルなものにもなった。

「ジュディに脚本を送り、とにかく読んで下さいという手紙を添えた。そこから先は雪だるま式に話が膨らんでいったよ」とジョシュは言う。 ジュディは脚本をすぐに読んで返事を書いた。「最初の2ページを読んであっという間に夢中になったわ。知的だし、新鮮で素晴らしいユーモアのセンスがある。そして何よりも、登場人物たちが信じられないほど正直でリアルだと思ったの。この映画では、自分だけでなく他の人たちも同じように悪戦苦闘しているのが分かって、とてもポジティブな気持ちになるの。親たちは子供に反抗された時、どうしたらいいのか分からない。夫たちは去っていった妻をどうしたらいいのか分からない。年頃の子供たちは人をどう愛したらいいのか分からない。そんな私たちに、『ハッピーエンドが書けるまで』は希望を与えてくれる。どれも難しい問題だけれど、必ず出口がある」。

映画に登場する本

人間の弱さに付け込む不気味なピエロ、ペニーワイズに翻弄される人々を描く。ラスティが最も好きな本の一冊。「怖いけどすべてが詰まってる。引き込まれて最後は泣くよ」とケイトにプレゼントする。

大戦後間もなくのアメリカを舞台に、主人公のホールデン・コールフィールドが3校目に当たるボーディングスクールを成績不振で退学させられたことをきっかけに寮を飛び出し、実家に帰るまでニューヨークを放浪する3日間の話。ルイスがサマンサに好きな本を聞かれて最初に答える。

両親が離婚し、母親と2人きりで暮らす少年リー・ボッツの心の成長過程を、憧れの作家ヘンショーさんへの手紙と日記という手法で描き、「ニューベリー児童文学賞」を得た、心温まる作品。ルイスが作家を目指すきっかけになった本。サマンサの大好きな本でもあった。

大都会の彼方、とある森のはずれに建つ広大な屋敷「エッジウッド」。そこは現実と空想の世界が交錯する世界。屋敷の主の娘と結婚するために、青年スモーキィがエッジウッドを訪れた。世界幻想文学大賞受賞作。ルイスが病気で寝たきりの母に読み聞かせる。

人ウィルスによってほぼ死滅したアメリカを舞台に、生き残った人間たちが繰り広げる善と悪の戦いを描いた壮大な黙示録的小説。ラスティが一番好きな小説。ジョシュ・ブーン監督の次回作に決まっている。

その鮮やかにして大胆な文学表現で、作家カーヴァーの文学的アイデンティティをくっきりと刻印し、80年代アメリカの文学シーンにカルト的とも言える影響を及ぼした、転換期の傑作短篇集。日本では村上春樹が翻訳している。ビルが最も好きな本の一冊。

Review|レビュー

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Review|レビュー

  • 笑って泣いて、あなたはいつの間にかこの映画に恋をする
  • 愛に満たされる作品
  • 素晴らしいキャストと音楽、そして心温まるストーリー
  • 観た人が100%幸せな気持ちになる!
  • 感動の一言に尽きる!
  • すばらしい映画!
  • あなたが今年観る映画の中で、一番心躍る作品になる!
  • ハートウォーミングでチャーミング! 今年必見の珠玉の映画
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